書字障害関連の本の感想「ディスレクシアなんかこわくない」
- 作者: ロナルド・D.デイビス,エルドン・M.ブラウン,竹田契一,Ronald D. Davis,Eldon M. Braun,品川裕香
- 出版社/メーカー: エクスナレッジ
- 発売日: 2004/03/05
- メディア: 単行本
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この本の作者の方自身が
ディスレクシアです。
だから「普通」じゃなくて
「ディスレクシア」視点で
ディスレクシアの説明がされています。
長男は書字障害(ディスグラフィア)と
診断されていますが
実際に診断されてから
本人と話してみると
ディスレクシアであることもわかり
この本を手にしました。
こちらにも少し感想を書いていますが
ディスレクシア=普通じゃない
↓
普通よりも劣っている
出来ないからダメなんだ!
という考えかたが
スコーンっと頭から抜ける本です。
なぜ読めないのか。
なぜ書けないのか。
なぜ推論するのが苦手なのか。
それは思考の方法が違うから。
脳の知覚機能の働きが違うから。
そのシンプルな結論は
「普通」の人にはたどりつけないと思います。
ディスレクシアというのは
欠点ではなくて
生まれ持った能力。
そういう風に思えるようになるというのが
この本の良いところだなと思います。
長男にはデイビス式知覚機能検査は
合わなかったので
後半部分の支援方法の実践はしていません。
けど、ディスレクシア=劣っている
劣っているからダメ
劣っているから「普通」にしないといけない。
そんな風に思ってしまっている人には
ディスレクシアって
一つの個性なのだと納得できる、
ちょっと肩の力が抜ける本だと思います。
劣っているのではなく
「当たり前」が違うのだから、
具体的にどうやったら
色々な事がやりやすくなるかな?と
対応方法を考えられるようになって
思考の方向転換が出来たので
オススメしたいな~と思います。